聖霊降臨節第16主日誕生者祝福礼拝

2023年9月10日(日)主日礼拝


 「消えることのない罪や逃れることのできない苦難などを身に負う。」そうした状況を表す慣用句が「十字架を負う」だ。イエスの磔刑に依拠する語源説明は目にするが、イエスが語った言葉に遡ることは殆どない。

 イエスが初めて。ご自分が殺され後に復活することを弟子たちに明かされた時、それを聞いたペトロはイエスを諌めた。その態度をイエスは叱り、次いで群衆と弟子たちに語られた言葉が、本日の箇所だ。

 「私について来たい者は、自分を捨てて、自分の十字架を背負え」と語られる。十字架刑は当時の最も残酷な刑だと認識されていた。十字架を背負うことは「全う」な人であるなら決して受け入れられることではない。イエスに従うことは、それほど困難なことなのだろうか?

 その側面がないとは言えない。だがイエスはそれ以上に、十字架を背負う程の苦しみを担うこと、自己を捨てて苦しみや痛みの中に生きることを人々に促しているのだと思う。「十字架」で表されるようなつらい時にこそ、本当の意味で「十字架を負う」意味が問われているのかもしれない。


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