聖霊降臨節第4主日礼拝
聖霊降臨節第4主日礼拝
2025年6月29日(日)主日礼拝
聖霊のお働きにより、主の平和が世界に満ち、あらゆる争いや差別により苦しんでいる方々、また被災地におられる方々の上に、神さまの豊かなお慰めがありますようお祈りいたします。
説教「世の中で一番輝くもの」金 鍾圭牧師、使徒言行録・17:22〜34
半年前、私の母国・韓国で予想もしなかった事態が起きた。大統領が突然、戒厳令を発令したのである。その夜、私にできたのは、ただテレビの前で夜が明けるのを待つことだけだった。無力さを痛感した一夜だった。
翌朝、戒厳令は解除されたが、全国では大統領弾劾を求めるデモが広がった。注目を集めたのは、若者たちが手にしていた「応援棒」である。「これは、私たちが守りたい、一番輝いているものなんだ」と彼らは語った。「よこしまに曲がった時代」の中で、彼らは自分たちの信じる正義を貫いたのだ。
パウロもまた、分裂と迫害にさらされたフィリピの教会に向けて、「星のように輝く神の子として、命の言葉をしっかり保て」と勧めている。
この「輝き」には二重の意味があると思う。神の言葉そのものが放つ命の光、そしてその言葉を受け取って生きる私たち一人ひとりの存在の輝きである。どちらも、世の暗闇を照らす光なのだ。
どんな時代にあっても、神は私たちと共におられ、その光が絶えることのないよう支えてくださる。命の言葉を胸に、光を放つ者として歩んでいきたい。
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