降誕節第６主日礼拝

2022年1月30日（日）主日礼拝

• 来会の際、マスクの着用、手指の消毒、検温などの対策にご協力お願いいたします。

• Youtubeにてライブ配信は継続して行います。どこにあっても礼拝をささげることができ、その場に主がおられることを心に留め、今は自分と隣人の「命」を守ることを最優先にしていただきたく思います。皆様のご協力をお願いいたします。皆さまの歩みの上に、聖霊の豊かなお導きと慰めがありますように。

◎説教「よろしい、清くなれ」（マルコによる福音書・1：40～45）

　中高生の頃、イエスの「清くなれ」発言はどうしても受け入れ難かった。相手を清くない者と認定しているから出てくる言葉だと思っていたからだ。

　重い皮膚病を患う者との接触を固く禁じていたユダヤ社会において、この物語の状況は起こり得ないはずだ。患者はその規則を破りイエスのもとにやって来た。またイエスも規則には従わずこの人の全てを受けとめ手を差し伸べ触れられる。この出会いは「清さ」に対する抵抗とも受けとれる。全てをさらけ出し、謙遜と信頼をイエスに向けたこの人の「いさぎよさ」がそこにあった。イエスはその態度にこそ、清さ、汚れのなさを見出されたのだろう。「清くなれ」の奥には「あなたは清い」というメッセージが込められているのだと思う。それは、この人が一番欲しかった言葉でもある。　

　レビ記にある病に対する記述が共同体としての衛生対策であったと理解できる。だが一方で、そうした対策から生まれる差別や偏見が生じるのは現代でも同じこと。今、この時だからこそ、イエスの行動と言葉に気づきを与えられる。

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